【新時代の走りを体感】Aprilia Tuono 457 試乗レビュー|俊敏さと扱いやすさの両立

【新時代の走りを体感】Aprilia Tuono 457 試乗レビュー|俊敏さと扱いやすさの両立

イタリアの名門Apriliaが送り出す新型ミドルクラススポーツ、「Tuono 457」。
その実力を確かめるため、実際に試乗してきました。この記事では、デザイン、走行性能、使い勝手、そしてライバルとの比較を含め、徹底的にレビューしていきます。

エクステリア:スポーティーかつ洗練されたデザイン

一目見て分かる、攻撃的なスタイリング。
「Tuono 457」は兄貴分である「Tuono 660」のDNAをしっかり受け継いでいます。シャープなカウル、LEDヘッドライト、タンクの造形まで、見るからに走りを予感させるフォルムです。
カラーリングはシックなものから鮮やかなものまで用意され、幅広い層にアピールします。

エンジン性能:回して楽しい並列2気筒

心臓部には、449cc水冷並列2気筒エンジンを搭載。
最高出力は47馬力(35kW)、最大トルク43Nmを発生し、「エキサイティングだが過激すぎない」絶妙なバランスが特徴です。
低速からしっかりトルクがあり、街乗りでもストレスを感じません。高回転域までスムーズに伸びる特性は、ワインディングや高速道路での楽しさを倍増させます。

ライディングポジションと快適性

「Tuono」シリーズらしく、ややアップライトなハンドルポジションを採用。
過度に前傾しすぎず、自然な姿勢で乗れるため、長距離ツーリングでも疲れにくい設計です。
シート高は800mmと比較的低めで、足つきも良好。これにより、初心者から経験豊富なライダーまで幅広く対応可能です。

ハンドリング:軽快さと安定感の絶妙なバランス

乾燥重量わずか175kgという軽さにより、取り回しは非常に良好。
軽快なハンドリングと、しっかりとした安定感を兼ね備えており、特にワインディングではライン取りが自由自在。
フロントには41mm径の倒立フォーク、リアにはリンク式モノショックを装備し、路面追従性も優れています。

電子制御と装備

「Tuono 457」は、先進的な電子制御も充実。
標準装備のトラクションコントロール、ABS、ライドバイワイヤスロットルに加え、オプションでクイックシフターの追加も可能です。
また、5インチTFTディスプレイにより各種情報が鮮明に表示され、直感的な操作が可能となっています。

ライバル比較:Kawasaki Ninja 500、Yamaha R7との違いは?

同クラスにはKawasaki「Ninja 500」やYamaha「R7」といった強力なライバルが存在します。
「Tuono 457」は、これらに比べてよりリラックスしたライディングポジションと、実用域でのトルク感を重視したセッティングが光ります。
また、シャシー剛性とサスペンション性能においても、スポーティな走行を求めるライダーにとって大きな魅力となるでしょう。

総評:「走る楽しさ」を誰もが感じられる一台

Aprilia「Tuono 457」は、日常の移動手段としての扱いやすさと、週末のワインディングでの高揚感を見事に両立したバイクです。
排気量、パワー、重量、電子制御、すべてがバランスよく設計されており、「中型バイクに乗りたいけれど何を選べばいいか迷っている」という人にも自信を持っておすすめできる一台です。

スペック(主要諸元)

  • エンジン:449cc 水冷並列2気筒
  • 最高出力:47hp(35kW)
  • 最大トルク:43Nm
  • 乾燥重量:175kg
  • シート高:800mm
  • フロントサスペンション:41mm倒立フォーク
  • リアサスペンション:リンク式モノショック
  • タイヤ:前110/70-17、後150/60-17
  • ブレーキ:フロントダブルディスク、リアシングルディスク

まとめ

ミドルクラスバイクの中でも、乗りやすさと走りの楽しさを高い次元で融合したAprilia「Tuono 457」。
これからバイクライフを充実させたいライダーにとって、間違いなく注目すべき存在です。

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