
【新次元のストリートファイター】2025年型ドゥカティ Streetfighter V2 S 試乗レポート
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ストリートで輝く最新進化形──Ducati Streetfighter V2 Sとは
ドゥカティの人気ネイキッドシリーズに、さらなる進化版「Streetfighter V2 S」が登場しました。新型は、"Less is more"(少ない方が豊かである)というコンセプトを体現し、パワフルでありながら扱いやすいモデルへと進化しています。本記事では、エンジン性能、シャシー設計、ライディングフィールなど、多角的にその魅力を掘り下げます。
注目ポイント1:絶妙なパワーバランス
搭載されるのは、955ccのスーパークアドロV2エンジン。最大出力は153hp(112.5kW)/10,750rpm、最大トルクは101.4Nm/9,000rpmを発揮。ストリートユースに最適化されたパワーデリバリーにより、どの回転域でもスムーズな加速を楽しめます。特に中速域でのトルク感が際立ち、ワインディングから市街地まで幅広く対応。
注目ポイント2:シャシーとサスペンションの進化
シャシーには、スーパースポーツベースのアルミモノコックフレームを採用。新たに"Öhlins NIX30"フロントフォークと"Öhlins TTX36"リアショックが標準装備され、しなやかな動きと路面追従性を実現しています。サスペンションは電子制御式で、走行状況に応じたリアルタイム調整が可能。快適なライド感とアグレッシブなハンドリングを両立しています。
注目ポイント3:ライディングポジションと快適性
ストリートファイターらしい攻撃的なポジションは維持しつつ、シート高は845mmと設定され、身長に関係なく扱いやすい設計に。幅広なハンドルバーとリラックスしたステップ位置により、長距離走行時の疲労も軽減されています。タンク形状も見直され、ニーグリップしやすくなっているため、コーナリング時の安定感が抜群です。
デザインとディテールへのこだわり
Streetfighterシリーズの特徴でもある攻撃的なデザインは健在。シャープなライン、コンパクトなLEDヘッドライト、筋肉質なタンクデザインなど、見る者を圧倒します。さらに、軽量な"Marchesini鍛造ホイール"を装備し、見た目だけでなく運動性能にも貢献。細部まで徹底して磨き上げられた完成度に驚かされます。
電子制御システム:安心と刺激の両立
最新の"Bosch 6軸IMU"を基盤に、コーナリングABS、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキコントロールなど、豊富な電子制御システムが搭載されています。ライディングモードは"Sport"、"Road"、"Wet"の3種類を選択可能で、天候や路面状況に応じた最適なセッティングが瞬時に行えます。
サーキットも視野に入れるポテンシャル
Streetfighter V2 Sは、ストリート向けモデルでありながらサーキット走行も十分にこなせる性能を秘めています。軽量なボディと高回転型エンジン、そして強力な制動力を持つ"Brembo Stylemaキャリパー"により、高速コーナリングやハードブレーキング時にも優れた安定性を発揮。まさに"万能"という表現がふさわしいバイクです。
まとめ:あらゆるシーンで輝く万能マシン
2025年型Ducati Streetfighter V2 Sは、「日常で楽しめるスーパーバイク」という理想に限りなく近づいた一台です。絶妙なパワーバランス、進化したシャシー、そして最新の電子制御技術によって、ストリートでもワインディングでも、サーキットでも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。ドゥカティの真骨頂を味わいたいライダーには、間違いなくおすすめのモデルです。